子供がプログラミングに興味をもっているみたいだけど、どんな教材がいいの?本屋さんに行っても、どれをえらべばいいのかわからないんだよね~。
子供用に書かれたプログラミングのおすすめ本を3冊紹介するよ!
ずっと教育関係の仕事をし、年間300冊以上の本に目を通す私が、実際に使ってみて良い!と思った子供用プログラミング教材におすすめの本3選を解説します!
それぞれどんな点がおすすめなのか、ポイントもお伝えします。
自分の子どものためにもプログラミングの本を購入しているので、率直な口コミレビューをお伝えします。
プログラミング的思考がまなべる『ルビィのぼうけん』
リンダ・リウカス作 鳥井雪訳
ルビィというオレンジの髪の女の子のぼうけんをとおして、プログラミング的思考がまなべます。
前半はものがたり、後半は練習問題
本の前半はものがたり、後半は「やってみよう!」という練習問題で構成されています。
ものがたりのパートは全部で10章あります。
1.ルビィってどんな子?
2.なぞのヒント
3.ルビィの計画
4.ペンギンたち
5.雪ひょうの家
6.やさい畑
7.ロボットたち
8.ジャンゴ
9.こまったこと
10.ルビィのおうち
お父さんから届いた手紙を読んでぼうけんにでかけたルビィのおはなしです。
1章が短いので、すぐに読めます。
絵もとてもかわいいので、ただ前半部分を読み聞かせするだけでもいいと思います。
プログラミング的思考がまなべる
前半部分のお話だけでも、とても楽しいこの本。
ですが、大切なのは、このお話の内容が後半の「やってみよう!」につながっているということ。
ルビィが困ったことに遭遇するたびに、いろいろ知恵をしぼって解決していくのですが、それが『プログラミング的思考』を育てることにつながっています。
後半パートは、どうしたらルビィが問題解決できるのか一緒に考えてみよう!という練習問題です。
とはいえ、机にかじりついてやるものではなく、親子で「どうする~?」「こうしたらいいかも!」と会話をしながらすすめていくのがいいと思います。
実際プログラミングは、トライ&エラーの繰り返しなので、いろんな意見を出し合って話ができると、思考力も育っていきます。
サイトからプリントアウトできる
ルビィのぼうけんのサイトでは、いろいろな練習問題をプリントアウトすることができます。
遊びながら、『プログラミング的思考』が身につくといいですよね。
この本は、プログラミングの実際の手順を教えてくれるという本ではありません。
いきなり実践にいくのではなく、プログラミングの基礎的考え方をこの本でまなんでおくことが大事なのです。
そういった意味では、幼児からでも読み聞かせで活用できる本だと思います。
マンガ・イラストでわかりやすい『はじめてのプログラミング』
学研まんが入門シリーズ
実際にプログラミングを自分でやってみたい子にはこの本をおすすめします。
ゲームを作ることができる
ゲームが大好きな小学5年生の男の子みらいが主人公です。
ある日、クラスにイギリスからの帰国子女が転校してきます。
その女の子りおにスクラッチでゲームを作ることを教えてもらうというお話です。
とにかく最初から最後まで、「プログラミングでゲーム作り」のやり方がかかれていますので、ゲーム好き!自分でも作ってみたい!という子にはぴったりです。
マンガやイラストが豊富でわかりやすい
お話部分はマンガ、作成部分はイラストや実際の作成画面が載っています。
とにかくマンガやイラストが豊富で、とてもわかりやすいです。
・作っていてぶちあたる困ったこと。
・ゲームを作るときの構成の考え方。
・用語の解説
こういったことも要所要所に出てくるので、スラスラ読み進められます。
ネット公開や曲の使用についても書かれている
ゲームを作っていると、音楽や画像にこだわりたくなります。
また、作ったゲームをみんなに見てほしい!プレイしてほしい!という気持ちにもなるでしょう。
そういった時に気をつけなければいけないことが、この本ではきちんと書かれています。
ネット公開時に注意すること、ネット上にある曲や画像を使用するときは、許可をとることなど、とても大事なことです。
学校の教科のようにまなべる『小学生からはじめるわくわくプログラミング』
阿部和広著 日経BP社
自分の興味のある教科でプログラミングをまなべる本です。
手順が写真つきで解説されている
最初はスクラッチのインストールのやり方など、基礎的な手順が載っています。
写真つきで解説されているので、とてもわかりやすいです。
まずはネコのキャラクターを動かす練習をします。
用語を解説しながらすすめていき、実際に動いたら保存をして終了です。
学校の教科ごとに作品をつくることができる
基本的な動かし方がわかったら、いよいよ実践です。
この本では、学校の教科ごとに作品をつくれるような構成になっています。
国語:物語メーカー
算数:フィズバズ
理科:アリシミュレーター
社会:なんでもクイズ
音楽:かえるのうた(輪唱)
体育:100mハードル
たとえば、わが家の長男がハマった国語の物語メーカーをみてみます。
最初に「だれが」というリストをつくります。
つぎに「なにをした」というリストをつくります。
そして、このリストがランダムに表示されるようにプログラムのブロックを組み合わせます。
これを応用して「いつ」「だれが」「だれと」「どこで」「どのように」「なにをした」というリストをつくると、お話にふくらみが出ます。
「石器時代に、女子高生が、カエルと、埼玉で、ゆっくり、ダッシュした」
こういう組み合わせになる場合もあるので、長男にはこのバカバカしさがウケたようです。
教材をつかってまなぶ時の注意点
教材、特に本をつかってまなぶ時に注意しなければいけないことがあります。
出版年のなるべく新しいものを選ぼう
コンピュータ技術は、日々進化を遂げています。
本もそれにともない、改訂版が出されています。
えらぶ時は、出版年のなるべく新しいものを選びましょう。
出版年が新しくても、本にはタイムラグがある
最新版を買ったとしても、本が出版されるまでにはやはり時間がかかります。
その間にアップデートされた技術は、当然本に載っていません。
本に載っている画像が、実際の画面と違うということは結構よくあります。
その場合でも、本の手順のようにするにはどうすればできるのかを探してみてください。
最新情報はネットでググろう
本の手順と、実際のものが違っていて、自分でもいろいろやってみたけどわからない場合は、ググってみましょう。
同じように困った人たちが、解決法を書いてくれていたりします。
多分プログラミングをやっていく中で、この『自分で調べる技術』も必要になってきます。
どうすれば解決できるのか、自分なりの方法を見つけておくことも大切です。
まとめ
子供用プログラミング教材におすすめの本3選を解説してきました。
・プログラミング的思考がまなべる『ルビィのぼうけん』
・マンガ・イラストでわかりやすい『はじめてのプログラミング』
・学校の教科のようにまなべる『小学生からはじめるわくわくプログラミング』
プログラミングに興味のある方は、ぜひこれらの本から始めてみてくださいね。